膀胱がんの主な症状は、血尿、頻尿、排尿時の痛み、残尿感、切迫した尿意などですが、NMIBCでは症状がないこともあります。
なお、膀胱炎、尿路結石、前立腺肥大症なども、膀胱がんと似た症状が出ることがあります。
膀胱炎だと思って治療していても 、実は膀胱がんかもしれません。
気になる症状がある場合や、治療していても症状がよくならないときは、泌尿器科医にご相談ください。
まず、診察と問診をして、症状を確認します。
膀胱がんと似た症状が出るほかの病気があるので、それらと区別するための検査を行います。
さらに、TURBT (経尿道的膀胱腫瘍切除術) により採取した組織について、病理検査を行い、膀胱がんの診断を確定します。
リスク分類は、膀胱がんが再発したり、進展(増大・浸潤・転移)するリスクを予測するためのものです。リスクの程度に応じて、治療方針が変わってきます。
| 低リスク群 |
下記のすべてを満たす場合
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| 中リスク群 |
低リスク・高リスク以外 |
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| 高リスク群 |
下記のいずれかを満たす場合
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| 超高リスク群 |
高リスク群のうち、下記に該当する場合
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日本泌尿器科学会編.膀胱癌診療ガイドライン 2019年版[増補版].2023年,医学図書出版.を参考に作成
日本のガイドライン(上表)では、低異型度は低リスク群、高異型度は高リスク群/超高リスク群に分類されますが、海外のガイドラインでは、低異型度やG1、G2であっても、高リスク群に分類されることがあります4)。
※日本のガイドラインを参考にするのが基本です。